２１世紀は、地球環境の諸問題を根本的に考え直さなければいけない時代と言えます。
特に、石油産業から発生するゴミ（オイルスラッジ）は、単一の廃棄物としては地球上で最も多量に存在していると言われており、かつその量は増大する一方でほとんど処理されず各地で野積みにされているのが実情です。加えて、極めて処理が難しいという側面から溢れたオイルスラッジは燃焼処理によって大気汚染を招き、不法な埋め立てや海洋投棄が行われているのが実態です。

石油資源を基盤とした産業構造の中で、私たちは、得られる恩恵のみを享受し、そこから発生する環境問題を全て後回しにしてきました。
環境問題の解決は先進国、発展途上国の区別なく、２１世紀に生きる人類に課せられた大きな課題です。